はり師・きゅう師国家試験の勉強のポイント
<その1>過去問が重要
当たり前かもしれませんが、鍼灸の国家試験は過去に出題された問題を勉強することが一番大切です。
特に同じような出題傾向が毎年見られる教科が多く(関係法規や医療概論など)、その傾向を知る上でも、国家試験の過去問を勉強することは重要な意味があると言えます。
<その2>国家試験問題集
最初は、本屋などで売っている国家試験の過去問題集はすぐに買わないようにします。
インターネットで検索すれば、問題と答えだけが掲載されたサイトがあるので、そのページを印刷します。
本屋で売られている問題集には解説が載っているのですが、それが「安心感」につながって「勉強したつもり」になってしまう可能性があるからです。
それと、鍼灸の国家試験は、基本的には教科書から出題されます。
それなのに、過去問題集で解説を読んでしまうと、大切な教科書を見るという習慣もつきにくくなってしまうからです。
問題集を買うのは、一通り勉強を終えた後が良いでしょう。
<その3>解説はノートに
では、肝心の解説についてですが、問題の解説はできるだけ教科書から探し出して、それをノートに自分で書き写します。
書き方としては、例えば、解剖学では、1ページ見開きは「心臓について」など、カテゴリーにわけて書いていくのが、後で自分で書いた解説を見返すときに便利でしょう。
そうやって、自分だけのノートを作っていきます
自分で書いて作ったものだけに、覚えやすく、愛着も湧き、気持ち的に達成感も出るのです。
<その4>ホームグランドを持つ
ここなら必ず集中して勉強できるという場所を確保しておくことが重要です。
学校でも構いませんし、どこかの学習室のようなところでも構いません。(ちなみに私はファミリーレストランでよく勉強していました)
勉強していると、どうしても不安になったり、やる気が出ないということが多々あります。 そんなときに、リラックスするためや、やる気を出すために、気分転換をしたりします。
例えば、学校の仲間と話をしたり、散歩をしたり・・・etc
ただ、一つ注意してもらいたいのが、そうやってリラックスするつもりが、ダラダラと談笑していまったり、遊んでしまったりして、嫌な勉強から逃げてしまうことです。
そして、それがクセになってしまい、勉強から徐々に遠のいていく・・・。
こうなってしまうことが一番怖いことかもしれません。
しかし、「ここなら集中して勉強できる」という場所があれば、そこに戻ることで再び「勉強モード」に頭を切り替えやすくなります。
野球チームがそうであるように、自分の勉強のための「ホームグラウンド」を持つもとをおすすめします。
<その5>不安はみんな同じ
最後に、鍼灸師の国家試験はボーダーライン制です。
試験会場に行くと、自分の知らない人が大勢いて、みんなそれぞれの参考書やノートを見て、一生懸命に勉強しています。
そんな姿を見て、「みんなすごく勉強してそう・・・」
などと、不安に思ってしまうかもしれません。
しかし、みんな不安だからこそ、参考書やノートを必死に読み返しているのです。ですから、みんな不安なのは同じなのです。
それに、周りがどうであろうと、自分が6割の合格ラインの点数に達していれば良いのです。
不安なら不安でもいいのです。逆に開き直っても構いません。
私は「臨床医学各論」が午前と午後にまたがって出題されることを本番に知りました。そんな予期せぬ出来事が起きても試験には合格しました。 自分を信じるという月並みな言い方はしませんが、とにかく「目の前の問題に集中すること!」が一番大切だと思います。
勉強のポイント番外編
できればあまり参考にしてほしくないのですが、本当に切羽詰まった状況なら、正直、問題数の少ない教科なら1、2教科くらい勉強していかなくても合格できます。(ただし、他の教科はしっかり勉強しておく必要があります)
私は、経絡経穴概論は、2日間しか勉強していませんでした。
しかも、要穴表と経穴の横並びを暗記した程度です。(それでも6割の正解率でした。)
それでも、鍼灸の国家試験は4択です。
ようするに、適当に解答を選んでも、4回に1回は当たることになります。
鍼灸国家試験の合格のボーダーラインは6割なので、90問正解すれば自動的に合格となります。
そして、逆に言うと、4割(60問)は間違っても平気なのです。
はり師・きゅう師の国家試験の問題数は各150問なので、それぞれ60問間違ってもいいことになります。
では仮に、臨床医学各論の勉強を一切せずに受験したとします。(臨床医学各論の出題数は毎年20問程度です)
もちろん当てずっぽうなので、正解率は4分の1(5問)程度でしょう。
けれど、不正解となるのは残りの4分の3(15問程度)です。それならば、まだ45問間違えることができることになります。
そして、その他の教科を6割5分程度正解していけば、130問中85問正解で、臨床医学各論の正解数の5を足して、『合計90問の正解数』となり、十分に合格できる計算になります。
それに、はりきゅう理論や関係法規などの教科は、ある程度の勉強量で8割以上の正解率を十分確保できる教科です。
ですから、臨床各論以外の教科の正解率が6割5分になるのも、決して難しいことではありません。
そうやって、実際に合格している人は毎年います。
